旧神戸市立生糸検査所」タグアーカイブ

街撮り教室@KOBE 開催しました 2017.09.22

kiito

– 臨港線の幻と旧居留地 –

今回は、KIITO(旧神戸市立生糸検査所)のロバート・フランク展 ‘Robert Frank:Books and Films,1947-2017’と神戸市立博物館の「開国への潮流 - 開国前夜の兵庫と神戸 -」という二つの展覧会の見学をコースに組み入れました。
ロバート・フランク展については、ストリートフォトの先駆けと言われる彼の写真を見る機会はそう多くなく、街撮り教室に参加される方にはこの機会にぜひ見ていただきたいと考えたのです。

robert frank

ロバート・フランクはスイスで生まれ、1947年にアメリカへ渡りました。
代表作’THE AMERICANS’は、1955年から56年にかけてアメリカ中を車で旅しながら直感的に切り撮った膨大な断片の中から、数十枚を綿密に選び出し取り纏めた写真集です。
フランクの視線とカメラは、繁栄するアメリカ社会の負の側面を捉え、写し出していました。
そのため、当初はアメリカでは受け入れられず出版されなかったという経緯があります。
今回、’THE AMERICANS’の全カットが展示されていたかどうかは確認できませんでしたが、ヨーロッパ時代のポートフォリオ、コマーシャルワーク、映像作品、コンタクトプリント、写真集が数多く展示されていて見応え十分でした。
ロバート・フランクの写真は叙情性を排した写真といわれますが、被写体との距離と言うか空間、あるいは前景から中景、遠景の間の空間には、心を揺らす名状し難い情緒が漂っているのを感じます。

the americans

KIITOに居た間に雨が降り出したようで、少し新港エリア撮る予定でしたが割愛して旧居留地へ。
日本真珠会館、建替えると聞いてたけれど現在まだそのままのようです。
個人的には、このまま残してほしい建築です。

shinju kaikan

旧居留地のカフェレストランで昼食。
その後、神戸市立博物館の神戸開港150年記念特別展「開国への潮流 - 開国前夜の兵庫と神戸 -」を見学に行きました。
開国という潮流の大きなうねりに乗って変わっていく神戸の姿(展示)を駆け足で見る感じでしたが、たぶんあの時代の時の流れも劇的に速かったのじゃないか、そんなことを思いました。

cafe restaurant in the former foreign settlement of kobe

kobe city museum

博物館を出た後、高級ブランドの店舗が立ち並ぶ現在の風景をスナップしながら歩きました。
この旧外国人居留地や港を撮り歩く時、この日触れた1世紀半前のこの地の記憶が呼びかけてくることがあるかもしれない、ふとそんなことも考えます。
ミナト神戸の匂いがする街です。

purada

louis vuitton

10月の街撮り教室@KOBEは、9日(月・祝)、14日(土)開催!
ミナト神戸を中心に撮り歩きます。